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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年03月01日

PROTECTIVE UNDER GARMENT part.2

どうもです。
ヘッダを変えてイメチェンですw


今回はTier1 PUG(Protective Under Garment)の別のタイプを入手したので紹介します。

以前のPOGの記事はこちら
以前のPUGの記事はこちら

今回入手したPUGは、前回のHAWKタイプのPUGとは異なりソフトアーマーを用いないタイプです。マニュファクチャラーは、英国北アイルランドに居を構えるCOONEEN WATTS&STONE。というのも、もともとこの手の装備は英軍からの流れということもあるのでしょう。英メーカーからも採用されているみたいですね。このPUGは自転車競技用スパッツにも似た形状で、履き心地はとてもいいです。

素材を見ると
ポリエステル 95%
ポリウレタン 5%
補強 シルク100%


ん? シルク100%!? シルクってアレですよね。蚕から採れるサラサラした肌触りのよい薄い生地。んで、何が疑問って、HAWKなどのPUGにも使われていた高強度繊維のケブラーが一切ないこと。そんな生地で補強になるものかと、不思議です。
補強とされたシルク部分は、生地が縦横二重織(たて糸とよこ糸が共に二重組織のもの)で強度を出し、さらにも4枚に重ねられているため、POGの下に履くものとしては十分なものなのでしょう。さらに数枚の生地が重ねられているので、POGからの擦れからも保護されそうです。ケブラーを用いたPUGに比べ軽量快適なところが売りだと言えます。

絹の強度ってどうなんでしょうね。
まずwikiでチェック。絹は、2本のフィブロインという繊維の周りをセリシンと言うニカワ質が覆った構造。生糸はそのままでは硬い繊維だが、アルカリ性の熱湯につけるとセリシンが溶けて絹特有の風合いと光沢の練り絹になり、軽くて、しなやかになる。生糸1デニールあたりの引っぱり強度は約3.5g。切断伸度も約20%。ケブラーなどの化学繊維よりは遥かに劣るが、天然素材としては予想以上の強度らしい。

うーん、つまり「肌触りは非常に良いうえに、それなりに強い」ってことでしょうかね(適当w)

まぁそれぞれが強度重視と履き心地を重視したコンセプトの違いなのでしょう。


Cooneen,Watts & Stone Protective Under Garment


847001F011631 PROTECTIVE UNDER GARMENT (PUG) LTWT



今回入手したモデルは上段中。上段がケブラーなし、下段がケブラー製でショックドクター対応。


ブランドタグは前面のウエスト部にあります。


インフォメーションは内側にプリントされています。他の人のと間違えないように名前を書いておきましょうw


構成はシルクの補強部がももの前面を覆っていて、サイドはポリエステル/ポリウレタンのストレッチになっているのでフィット感も上々。


パッケージのラベル。

まぁ、特筆するようなものではありませんが、普段使い(まぁサバゲなどですがw)にも十分快適なので見えないオシャレには高ポイント!(なのか?)
こんなものもあるよ的なアイテムですね ノシ


  

Posted by Saga  at 21:47Comments(0)U.S. ARMY

2014年01月29日

PROTECTIVE UNDER GARMENT



どうも、以前POGのとき少し紹介しました今風の軍用パンツTier1 PUGを入手しましたw

PUG(PROTECTIVE UNDER GARMENT)はPPS(Pelvic Protection Systems)を構成するアンダーウェアの部分のこと。PPSは米陸軍が採用している大腿部の保護を目的とした保護システムで「Shock Doctor(ハードプロテクター)」「Tier1 PUG (トラウザーの下に履く)」「Tier2 POG(トラウザーの上に履く)」の3つから構成されています。

このPUGはShort Bark Industries, Inc.社製です。いくつかのバリエーションのなかで、大腿部にソフトアーマー(バリスティックインサート)を挿入できるタイプです。替え用PUGが3枚とソフトアーマーの左右1枚ずつがセットになっており、下着なのでソフトアーマーを取り外して洗濯もできます。PUGのサイズはXS〜3XLまで7サイズあり、それぞれ男女用が用意されています。重さはMサイズのソフトアーマー入りで約280g。


系統は同じですが、ここに掲載されている左下のSecure Planet社のものよりHAWKのものにソックリです。



このPUGは生地は通気性のいいメッシュ部分と強度の高いケブラーが合わさって作られています。

メッシュ部分:メッシュ62%、難燃性レイヨン25%、パラ-アラミド繊維25%、スパンデックス(ポリウレタン弾性繊維)3%
イエローの部分:ケブラー100%

一般的な化学繊維でできていますが、高強度で着用感のよいものが中心に使われているようです。よく聞くけど、いまいちよくわからない生地の解説をwikiより抜粋してみました。ケブラーはアーマー/プレキャリフリークにはよく耳にするワードですよね。

ケブラー
ケブラー(Kevlar)とは、芳香族ポリアミド系樹脂の登録商標である。1965年に開発され、デュポン社によって1970年代初期に商業的に使用され始めた。正式名称は 英:Poly-paraphenylene terephthalamide (ポリパラフェニレン テレフタルアミド)。分子構造が剛直で直鎖状の骨格を持つために、高強度・高耐熱性であり、同じ重さの鋼鉄と比べて5倍の強度を持つ。ケブラーには、ケブラー、ケブラー29、ケブラー49の3種類があり、ケブラー49は全てのアラミド繊維の中でも最高の引っ張り強度を持つと考えられており、繊維強化プラスチックの補強、船体、飛行機、自転車、ヨットの帆、特殊な用途ではボディアーマー防刃ベストなどに使用されている。ケブラーの主な欠点は、アルカリ性条件下、または塩素や紫外線にさらされると分解することである。(wiki)

パラ-アラミド
高強力・高弾性率であり耐熱性・耐薬品性にも優れた合成繊維。ケブラー、トワロンなどを共縮重合して得られるパラ系アラミド繊維。鋼鉄の5倍の引っ張り強度や耐熱・耐摩擦性が高く、切創や衝撃にも強いことから、もっぱらエンジニアリングプラスチックとしてスチールワイヤー、ガラス繊維、アスベストなどに置き換えられて利用される。ラジアルタイヤのタイヤコード、光ファイバーケーブルのシース線、防弾チョッキ、ヘルメットなどに利用される。(wiki)

スパンデックス(Spandex)
ポリウレタン弾性繊維の一般名称である。Expand(伸びる)が語源。伸縮性に極めて優れ、混紡率が低くても特性を失わないため、様々な繊維との組合せで使用される。デュポン社が1959年に開発。下着から、水着などスポーツウエアやスラックスなどのアウターへと用途を広げ、自動車シートやメディカル分野まで幅広く使用されている。(wiki)

これらの実際の防弾性能はどれほどのものでしょうか。
ベースレベル: V50,2gr RCC同等または700ft/s以上
ケブラー部分:V50,2gr RCC同等または900ft/s以上
バリスティックインサート:V50,17gr Fragment Simulating Projectile ( FSP ) 同等または1120ft/s以上

(MIL-STD 662F)

V50とは、貫通発生率50%の弾道速度を示し、V0では完全防弾、V100では完全貫通を示しています。
RCC(Right Circular Cylinder)は、簡単に言うと爆発物などの破片ダメージのシミュレーターで「2グレイン(gr)=0.13g」「4gr=0.263g」「16gr=1.0g」「64gr=4.2g」の威力テストを行うもの。

ほか詳しいことはググっていただいて、実際のPUGを見てみましょう。

Tier1 Protective Under Garment

フロント側は黄色いケブラー部分が股間から内股にかけてあり、いわゆるおトイレ用のスリットがある。下方向からのIEDのダメージを軽減させるため、ケブラー部分の股下は生地が厚めになっていてもっさりしている。ソフトアーマーは腰側から股下まで沿うようにあるポケットに収める。グレーのメッシュ部分は薄く、スポーツウェアのような感じ。


背面は全体的に薄くすっきりしている。


生地の質感はこんな感じ。


PUGにあるタグ。コントラクトナンバーのある官給品。


大腿部に挿入するソフトアーマーは、ボディアーマーに用いるものより薄く、PUGに入れてもそれほどゴワつかないので予想以上に動きやすい。


ソフトアーマーのタグ。これはXS〜Mサイズまで対応。


ソフトアーマーはこのように入る。


ソフトアーマーの厚みは0.1インチなので、見ての通りだいぶ薄い。


実際に履いてみるとこんな感じ。思った以上に股下がもこもこしている。



とまぁ、こと細かいスペックが定義されていますが、見た感じただのパンツですw ミリコスでは最後の最後に回される下着類ではありますが、これこそ見えないオサレの決定版とも言えますね。
ほかのモデルも入手できれば試してみたいと思います。ではノシ





  

Posted by Saga  at 12:50Comments(0)U.S. ARMY

2014年01月24日

M14EBR-RI



M14EBRはもう説明の必要がないほど有名な銃ですね。それでありながら、実はあまり詳しいことは知られてなかたったりします(自分だけかも知れませんがw)。「旧来のM14を7.62mmのパワーを生かして、CQBやロングレンジでの運用を目的に再度スポットライトが当たり、レイルシステムなどの近代的装備を与えた銃」そんな認識でしょう。独特な形状のシャシーシステムにテレスコピックストックなど、これまでにないスタイルでガンマニアから注目されてる銃ですね。
もちろん自分も大好きな銃ですが、意外とその実情は知らないという、ちょっと残念な感じだったので少し調べてみました。そしてWEのガスブロをベースにして米陸軍仕様のM14EBR-RIを製作しましたので、紹介してみたいと思います。その前に、まずEBRとはなんぞや?と知ってるようで知らないヒストリーをwikiから見てみましょう。いろいろ間違えてたらゴメンなさいorz

EBRはM14バトルライフルのひとつの形状で、当初米国Special Operations Command(例:米国海軍SEALs、デルタフォース、ODAなど)に向け造られました。プランニングの段階では、EBRはM4カービンよりロングレンジを射撃するマークスマンライフルの役割と近接戦闘CQBの両方の役割を遂行するよう造られています。2010年以降は、米陸軍はアフガニスタンに展開している1つの歩兵小隊につき2丁の M14EBR-RIライフルを配備しています。Sage International社以外のストックを用いた同コンセプトの銃もいくつかありますが、やはり多くはSage社のものです。Sage社はストックの供給のみで、組み立て製造はTACOMによるもの。

HISTORY of EBR
Mark 14 EBR Mod.0は、2000年にNavy SEALsがよりコンパクトなM14バトルライフルを要請したところから開発が始まった。開発を依頼されたマイク・ロック ライフルバレル社は、2001年当時、U.S. SOCOMによりMark 14 EBRを製造するためにSOPMOD conference(特殊作戦用装備会議)に参加するよう依頼されていた唯一のバレルメーカー。Mark 14 EBRへの要求は軽量なアルミニウム製シャシーで、折りたたみストックを持ち、光学機器を搭載するレイルシステムを持つことだった。マイク・ロック ライフルバレル社はこのニューライフルを作り出すために、エンジニアのJim Ribordyの協力を得て開発を進める。彼らのテストは良好な結果を残したが、過度のノイズの問題が発生していた。
2003年にはロン・スミスと彼のスミス・エンタープライズ社が独自のM14EBR(Mark 14 Mod 0 type SEI)を開発。ミディアムヘビーウェイトの18インチバレルを用いたもので、マイク・ロック社とJim Ribordyが製造したものより良好な結果を残した。
その後、スミス・エンタープライズ社のMk.14は、海軍のクレーン研究所とスプリングフィールド・アーモリー社が共同でMk.14EBR Mod.0を製造するための基準となった。2004年に、Navy SEALsにMk.14EBRが最初に配備され、アメリカ沿岸警備隊がそれに続いた。
米陸軍では現在M14EBR-RIが配備されている。M14EBR-RIは、ベーシックなEBRにイリノイ州ロックアイランド・アーセナルの"TACOM Life Cycle Management Command(TACOMライフサイクル管理部)"がアップデートしたモデルで2010年の中頃までに5000挺が配備されている。また米陸軍では、スミス・エンタープライズがEBR-RIをベースにナショナルマッチへグレードアップしたM14EBR-RI NMを少数配備されている。



Mark 14 EBR Mod.0

【M14EBR-RI】
Years Built:2008
Builder:Rock Island Armory – TACOM
Quantity Built:6200
Chassis:Sage M14ALCS
Color:Black
Pistol Grip:Sage M14ERGO
Hand Guard:Black Full
Vertical Fore Grip:Sage M14VFG
Butt Stock:Sage M14ALCS-BS
Selector Switch/Lock:Lock
Barrel:USGI 22" Std.
Flash Hider:USGI (NM)
Optic:Leupold Mk 4 3.5-10x
Scope Rings:Leupold 61049
Scope Mount:Sage M14DCSB
Bipod:Harris 1A2-L
Bipod Adapter:KAC 98060
Magazine Count:6

M14EBR-RIの特徴
M14EBR-RIは、米陸軍に配備されている陸軍仕様のEBR。ピストルグリップはソフトラバーのハイグリップ加工されたSage ERGOグリップが装着されていて、操作性の向上が見られています。もっとも特徴的なものはオプティクスマウントで、Sage純正のEBR専用マウントのM14DCSBが用いられています。それに搭載されるのは、Leupold Mk.4 3.5-10×スコープ。スコープリングも専用品が使われています。バイポッドはハリスの1A2-Lロングタイプが標準装備されています。

M14EBR in Action

2005年のミリフォト。EBR-RIではありませんが、EBRの写真ではもっとも有名な1枚です。Sage M14DCSB支給前には、M14/M1A汎用のGlobal Defense Initiatives社のスコープマウントベースG1-0SMが使用されています。
"Spc. Ronald Turner provides overwatch protection from atop a hill while other members of his platoon search a village in Mianashin, Afghanistan Oct. 1"



2006年のイラクでの写真。EBR-RI以前のSageストック純正のままで使われています。スコープマウントもおそらくM14/M1A汎用G1-0SM。グリップもSage純正です。イラク戦ならこのスタイルですね。


一般的なM14EBR-RIです。ここではバーティカルフォアグリップが使われていません。


こちらはバーティカルフォアグリップの使用例。


めずらしくERGOグリップが見える写真です。キルフラッシュがカッコいいですね。








トイガンでの再現
米陸軍仕様のEBRは、トイガンで販売されているごく一般的な仕様かと思われがちですが、実は米陸軍向けの専用パーツが多く、米陸軍のコスをするならトイガンをそのままいわゆる箱出しで使うことは避けたいところです。2008年以降はM14EBR-RIが配備されているため、とくにOCP採用以降の米陸軍では、いかに古いものが継続使用の可能性があるといってもSage純正のスコープマウントを用いないスタイルはミリフォトでも確認できません。トイガンでの再現は、レプリカパーツもある程度手に入るので不可能ではありませんが、M14DCSBスコープマウントの入手が困難で、さらにこのM14DCSBの有無が絶対的にEBR-RIイメージを作り上げるため、ERGOグリップとともに必須だと言えるでしょう。
またセレクターはセミオートに限定されるため、よく見るT型のセレクターは使用されていません。セレクティブファイヤは特殊部隊向けの一部のMk14なのでセレクターロックは米陸軍・海兵隊のM14全般に言えることでしょう。フォアグリップは、専用のバーティカルフォアグリップがマストです。ハンドガード下に取付ける小さなレイルアタッチメントもあり、任意にバーティカルフォアグリップを取付けることもできますが、やはり使用例は純正のグリップがほとんどです。ナイツ・アーマメント社のグリップと形状は似ていますが全くの別物です。バイポッドアダプターまですべてのパーツが指定されているので、こだわってみたいところです。

ということで、WEのガスブロのEBRストックとM14でM14EBR-RIを再現してみました。




WEのガスブロをベースにM14EBR-RI仕様に。


ピストルグリップは、Sage M14ERGO。ソフトラバーがしっかりグリップして握り心地はとても良いです。これなくしてはEBR-RIは語れない大切なパーツの1つ。


何より陸軍仕様のEBR-RIにとって大切なSage M14DCSB (Detachable Cantilevered Sight Base) 。エジェクションポートを跨ぐように取り付けます。スコープはパチLeupord Mk4。スコープリングも当然専用品がありモデル指定がされています。レプリカもあります。小さなパーツですがスチール製でかなり重いです。


これも実物Sage M14VFG。直接シャシー部にネジ込んで取り付けます。中心を通る固定ネジとオフセットされた回転止めピンが特徴。頑丈な素材でかなり丈夫。似ていますがKACのものとは異なります。ここの小レイルのオプションを付けて汎用VFGも使用するケースもありますが、純正VFGがあるのでほとんど見ません。


ハンドガードは、WEの場合側面の↓のところをボルトで固定するタイプです。しかし、EBR-RIではハンドガードの下からネジ止めするので、穴をパテ埋めして加工。シボ塗装をすれば、穴あった形跡はまったく見られなくなります。


EBR-RIはセミオート固定。T型のセレクターは使用せず、このセレクターロックでセレクターを固定します。台湾のメーカーが一時レプリカを作っていましたが今は絶版。


バレルには、M14のストック固定具の代わりに装着するシルバーのリングが装着されています。WEにはないので、近いもので自作代用します。


ストックの刻印はSage社のもの。初期のストックにはないようですが、最近のものにはこの刻印があります。この辺りもIOTVやOCPなどの最新装備をする場合には気をつけたいところです。




以上のようにM14EBRは、トイガンでも人気の機種で多数のメーカーからモデルアップされていますが、どれもMod 0かMod 1の違いはあれどバレル長の違いやバットストックの違い程度で他はほぼ同じ仕様です。なので実際のEBRとはディテールが結構違います。
ヒストリカルゲームやリエナクトでEBRを運用する場合はよく調べた方がいいですね。とくにこのM14EBR-RIは、米陸軍で運用されているため、特殊部隊のようにそこまで自由なパーツチョイスもしませんし、特徴的な官給品がそのまま多く使われているため、個性的なスタイルになります。

さて、次はG&Pの電動版も作ってみたいと思います。 ノシ







  

Posted by Saga  at 15:09Comments(0)M14 EBR

2013年12月26日

PROTECTIVE OVER GARMENT

どうもです。
いまではすっかりおなじみのアイテムになった、通称"おむつ"と言われているPOG(PROTECTIVE OVER GARMENT)。別段めずらしいものではありませんが、米陸軍発注モデルではメジャーなHAWK PROTECTIONタイプとCRYE PRECISIONタイプの2種類が手に入ったので、比較というか紹介してみましょう。











クリックでpdfへリンク(7.7MB)



そもそもPOGとは、鼠径(そけい)部 (股の付け根)を保護するPelvic Protection Systems (PPS)を構成する外側部分のこと。2011年6月ころからアフガニスタンの兵士に支給が開始されているという。
PPSを直訳すると「Pelvic=骨盤」「Protection=保護」「System=装置」。従来のOTVやIOTVのグローインプロテクターに変わって全方位的に鼠径部をガードする目的で作られている。

PPSは、3つのパートで構成されている。1つが股間を保護するスポーツプロテクターメーカーのShock Doctorが製造するファウルカップのようなハードプロテクター。その上にアンダーウェアのTier1(Tierは"階層"の意味)をはく。ここまでがProtective Under Garment (PUG=衣類の下に着るプロテクターの意味) で名称はTier1。次にトラウザーを履いて、その上にTier2を装着する形だ。これでPPSは完成となる。

Tier1は、アンダーウェアのように肌の上に直接はくそうで、メーカーや仕様によって様々な種類がある。股間部には、男女別に用意されたShock Doctorのハードプロテクターを装着する。これは、いわゆる「ダイジナトコロ」をIEDのダメージから守り、それにともなうゴミ、不衛生物質などから保護して感染症を防ぐ。Tier1は、動きやすいスポーツ用品のスパッツのような形状で通気性が良い素材で作られていて、腿の部分は大動脈を保護するため丈夫なケブラーメッシュで覆われている。
Tier2(POG=衣類の上に着るプロテクターの意味)はトラウザーの上から装着する。軍では、この3つを同時に装着することを推奨している。Tier2は、レベルIII-Aのソフトアーマーが内蔵されているため、やや装着感は悪く、肌へのスレを軽減するためにもTier1との併用が有効とされているようだ。

Protective Under Garment (PUG)

HAWKのPUG。大腿部にレベルIII-Aのソフトアーマーパネルを挿入できる。


HAWK PROTECTION
もともとは英軍で使用されていたMTPカラーのPOGが注目を集めていたが、OCPで登場した米陸軍仕様のPOGが現在主流である。下の写真はHAWK PROTECTION社デザインのものだが、実際の製造メーカーは様々である。HAWKのPOGは、シンプルな1ピース構成で、ACUトラウザーなどのベルトにPOGのループを通して装着する。展開時は後ろから股下を通して前部でベルクロのループをベルトに取り付け、サイドのファステックスを連結して固定する方式。使用しない場合は、腰の位置でまとめあげておく。


HAWKのPOGは、分割できない1ピース構造で、連結用のサイドのファステックスとトラウザーのベルトに通すループ、まとめるときのゴムバンドで構成されている。


タグは米陸軍ではおなじみのもの。HAWKモデルであはるが、製造は別のメーカー。


未使用時はこのようにまとめあげ、腰にぶら下げておく。


実際の装着方法は、慣れないと結構複雑。




CRYE PRECISION
マルチカムの生みの親CRYE PRECISION社製のPOG。やはりオリジナルメーカーだけあって、マルチカムへの主張が見られる。CRYEのPOGはフロント部とバック部がちょうど股下にあるファステックスで分割できる2ピース構造。前後は分割してそのままぶら下げておくこともできるし、フロント部には取り付け用のストラップが付いているのでOTVやIOTV、SPCSなどにグローインプロテクターとしても使用可能。通常はトラウザーのベルトにフックを通して取り付け、股下でファステックスを連結して装着する。またフロント部だけ、バック部だけという使い方もできるが、その場合はフロント部ポケットに収納されている追加ストラップを使用することになりやや面倒である。


左が前部、中央の股下の部分は後部側につながっており折り畳むことができる。


あえてのCRYEのブランドタグがある。


前部だけを装着する場合に使用するストラップがポケットに入っている。


陸軍官給品にはめずらしく、"MULTICAM"のロゴ入りのテープが使われている。


CRYEのタグ。


前後を分割した状態。それぞれ単独での使用も可能。


未使用時には、HAWKのように1つにまとめるのではなく、このように分割した状態でそれぞれぶら下げてリラックスする。


取付け方によって数パターンの装着方法を覚えなければならないのでやや難度が高いCRYEのPOG。

前回のハートロックでは米陸軍、海兵隊ともにマストなアイテムにもなってましたね。見た目にもユニークな装備ですがIEDの脅威は相変わらずのようです。
久しぶりになってしまいましたが、ではまたノシ





  

Posted by Saga  at 02:40Comments(0)U.S. ARMY

2013年10月23日

PHS-3 行ってきました!

先日10月19日(土)にPHS-3にお邪魔してきました。
主催のHaru様や関係者の方々おつかれさまでした。

集合写真やゲーム風景などは本家 project PHS でご覧くださいw

参加ユニットは前回と変わらず米空挺部隊509PIRです。前回よりさらに米軍ユニットが減っていて、枢軸軍の人数が多くなっていたようです。
若い人が旧軍で多く参加していることにイマドキの何かを感じますw 
使用火器は、M1A1カービンM3A1グリースガンで戦いました。とにかく弾が足りない緊張感のある一日でした。このM1A1カービン、こだわって作ったものなので、会場でデ○ーク氏をはじめ、ベテランの方々に褒めてもらえたのでご機嫌でした。
またPHSの会場では、次々と企画されているWW2イベントの話を聞き、何枚かの告知ビラをいただきました。今後もWW2ゲームを楽しめそうです。







  

Posted by Saga  at 23:55Comments(0)イベント