2010年04月25日

次世代M4ボルトストップの修理

次世代M4ボルトストップの修理

かなり古い記事で、「次世代のボルトスップの修理」で見に来られる方も多いようなので、加筆します。

このときは削ったりして対策していましたが、パーツをちゃんと組めば正しく動きます。下手に削ったりせず、何度も何度も見直して正しく組み直してください。純正パーツを指定どおりに組めば動きます。とくに前配線の場合、配線を引き直したり、太い線に変えたなどがあると、配線が邪魔をして作動に影響している可能性があります。「配線押さえ」の歪みも原因となります。原因がどうしてもわからない場合は、マルイにこの辺一式パーツを取り寄せて組み直しましょう。

2014.11月加筆




以前から次世代M4のボルトストップがかからないと書きましたがいい加減そのままなのもアレなので修理することにしました。次世代のメカボ分解ははじめてです。購入当初は割とスムーズに効いていた方だと思いますが、最近になってまったく効かなくなりました。これはかなりストレスです。念のためメーカーサポートを期待して分解しないようにしていたのですが、さすがに修理を試みました。

ボルトストップの構造は複雑なものかと思ってましたが、設計が優秀なのか意外とシンプル。大まかに構成される部品は4つ。
唯一外部に露出するパーツでマグチェンジ後にプッシュするボルトキャッチ、弾切れ時にマガジンのラッチ(残弾0で突出する部品)が押し上げ、ボルトリリースボタンと連結する部品セカンドカットオフリンク、セカンドカットオフリンクと連結し、スイッチの接点を解除するセカンドカットオフバー、そして給弾ノズルを前後に動かすおなじみのタペットプレート
給弾ストップの一連の総称をマルイではセカンドカットオフと呼ぶようです。

この動作をかんたんに説明すると

(1)ノーマルマガジンで残弾0になる。
(2)ノーマルマガジンのラッチが上部に突出する。
(3)ラッチがセカンドカットオフバーに接触し、セカンドカットオフリンクの突起がメカボ内に入り込む。
(4)セカンドカットオフリンクの突起がタペットプレートのスリットに引っかかる。
(5)タペットプレートはスプリングによって前進し、セカンドカットオフリンクに強いテンションを与える。
(6)タペットプレートによって稼動したセカンドカットオフリンクは、連結されたセカンドカットオフバーを跳ね上げる。それと同時にボルトキャッチを跳ね上げる。(※訂正:ボルトキャッチは(3)の行程と同時に跳ね上げられます。そのため、ボルトキャッチの動きがシブいと作動不良になります。)
(7)跳ね上げられたセカンドカットオフバーがスイッチを押し上げ、接点を解除して通電がストップする。
(8)タペットプレートが前進している限り、スイッチの接点は解除された状態を維持する。(スイッチはトリガーから逃げているため触れることはない)
(9)ボルトキャッチボタンを押し込むと、セカンドカットオフリンクがタペットプレートから解除され再びスイッチがライブになる。

この繰り返しがボルトストップ(セカンドカットオフ)のメカニズムである。ファーストカットオフは「セミオート」の仕組みのこと。
マガジンのラッチはセカンドカットオフバーをタペットプレートに押し込むだけの仕事で力は必要としない。(※訂正:ボルトキャッチボタンも作動させるため、ボルトキャッチボタンの動きに抵抗があるとマガジン側の力が負けるため作動不良を起こす。)その後タペットプレートがすべての仕事の中心となって各リンクを経由してスイッチを切る構造だ。

トラブルの原因は
(1)マガジンスプリングがあまりに弱すぎてラッチがセカンドカットオフリンクを押し上げることができない。
A.スプリングの張力を上げる(全部のマガジンでSCO(セカンドカットオフ)が効かないなら本体の問題)

(2)セカンドカットオフリンクがタペットプレートに押し込まれない。
A.セカンドカットオフリンクがセカンドカットオフストッパーというバーの動きを規制するパーツに干渉している。マガジンがSCOリンクを押し上げる力は非常に弱いのでSCOリンクがストッパーに少しでも干渉すると動きが渋るので干渉部を削る。

(3)タペットプレートがセカンドカットオフリンクを拾わない
A.タペットプレートのスリットやセカンドカットオフリンクのかぎ爪部を鋭利に削る。

(4)セカンドカットオフバーがスイッチを跳ね上げない。
A.スイッチにあるセカンドカットオフバーの"受け"が接点スパークなどで溶解している。スイッチを交換する。

そのほかは通常にパーツが組まれていれば大丈夫だと思われます。一度分解してから動きが悪くなったのなら、セカンドカットオフバーを初期位置に固定するスプリング=セカンドカットオフトーションがネジに噛み込んでしまっているケースが考えられます。定位置に戻しましょう。

自分のケースではトラブルの原因の(2)でした。SCOリンクのSCOストッパーに干渉していた部分を削りスムーズに動くようになりました。ボルトストップ稼働率は95%以上!!!!
たまにフルオートでカラ撃ちが数発混じることがあります。再度調整することで100%の稼働率は確実でしょう!


次世代M4ボルトストップの修理
メカボ右側を内側から見たところ。主要パーツと各部名称。



次世代M4ボルトストップの修理
マガジンの残弾0でセカンドカットオフリンクが押し上げられると、最終的にセカンドカットオフバーが跳ね上がられる。


次世代M4ボルトストップの修理
セカンドカットオフリンクはメカボ内のタペットプレート内に押し込まれ、タペットプレートの強力なスプリングがSCOリンクを前方に押さえつける。

次世代M4ボルトストップの修理
マガジンを押し込むとセカンドカットオフリンクもタペットプレートに押し込まれる(まだタペットプレートにはかかっていない)。

次世代M4ボルトストップの修理
真横から見るとタペットプレートにセカンドカットオフリンクがかかっているのが分かる。赤部分はセカンドカットオフリンクのイメージ。

次世代M4ボルトストップの修理
赤枠はスイッチにあるセカンドカットオフバーの"受け"の部分。右側メカボ外部のメタルパーツが「セカンドカットオフストッパー」。

次世代M4ボルトストップの修理
残弾0のマガジンがセカンドカットオフリンクをタペットプレートが拾える位置に押し上げている様子。

次世代M4ボルトストップの修理
ボルトキャッチはまだ倒れていないが、タペットプレートがセカンドカットオフリンクを前進させると、ボルトキャッチも稼動する(=通電がストップされる)。

次世代M4ボルトストップの修理
セカンドカットオフリンク単体で見ると赤枠内がセカンドカットオフストッパーに干渉する箇所。ここを削り込むことで干渉を避ける。小さな抵抗も致命的なので、マガジンハウジングから指でセカンドカットオフリンクを押してみて少しでも"カッツン"と引っかかるようだったら作動不良の可能性大!


次世代M4ボルトストップの修理
矢印の場所がセカンドカットオフストッパー(左)とセカンドカットオフリンク(右)の干渉部分。写真は若干削ったあと。多少左右のグラつきあがるのでこれだとまだ不十分だった。


メカボ外側からのカットオフ構造の写真を忘れたため、なんとなく分かりにくいことになってしまって申し訳ございませんorz
セカンドカットオフのパーツは可動部を大きくしようとして無理に曲げてはいけません。あっさりとポキリと逝きますw はい、やりました! 
ボルトストップにトラブルがある方、参考にしてみてください。
ちなみに、マルイに部品注文する場合、メカボASSYに含まれているため部品番号がありません。上記部品名でマルイに単体注文できます。



では・・・ノシ












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Posted by Saga  at 01:35 │Comments(4)M4A1 SOCOM

この記事へのコメント
おふっ…

こーゆー構造になってたんですね!?
今度詳しい話し聞かせてください!
Posted by kanzaemon at 2010年04月25日 22:39
kanzaemon様
こうゆう構造になってましたね。
次世代は設計がすばらしいのでかなりイージーです。
一番面倒なのはフロントの配線をRASに通す作業ですw
Posted by SagaSaga at 2010年04月25日 23:46
突然申し訳ありません。
ブログいつも拝見させて頂いているものです。
次世代M4の給弾ストップ機構について質問があるのですが、自分のM4はボルトストップがかからない症状ではなく、逆にマガジン(ノーマルマガジン)内に弾が残っていても必ずボルトストップがかかってしまうという症状に陥っています。マガジン入れた瞬間にボルトストップがかかるんです。どこが原因なのかさっぱりです。改善方法に心当たりがあれはば教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。長文失礼しました。
Posted by ts at 2013年03月02日 00:19
>ts様

はじめまして。
自分はこのようなトラブルはありませんので、具体的な解決方法はわかりませんが、まずはひとつずつ原因の切り分けをしてください。

■複数のマガジンでも同様の事象が発生する場合
・本体側の問題なので、タペットプレートやセカンドカットオフのどれかのパーツが固着している。
→分解して組み直し

■特定のマガジンでのみ発生
・弾を入れてもボルトストップのフォロワーが上がりっぱなしの可能性あり
→修理するか別のマガジンを使う

ちなみに「マガジン入れた瞬間にボルトストップがかかる」という現象は通常発生しないため、初弾を撃った直後にボルトストップがかかるということだと思います。
一度分解すれば原因も分かると思います。
必ず、どこかに原因がありますので、部品の働きひとつひとつを確認しながら組んでいくことが解決の早道です。
解決できることをお祈りしています。
Posted by SagaSaga at 2013年03月02日 19:06
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