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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年07月08日

M1A1カービン

マルシンのM1カービンCDXをベースにM1A1カービンを作りました。M1A1 カービンは、M1カービンのパラトルーパーモデルとして、WW2の米空挺部隊が使用。米空挺を描いた映画やドラマでも活躍する超人気モデルです。これまでM1カービンのガスは、使い物にならないものばかりでしたが、マルシンからCO2を使うCDXが登場したことで使い勝手が抜群に良くなりました。合わせたパラトルーパーストックは、CMCのモデルガンM2カービンパラトルーパーです。




この銃は憧れ中の憧れの1丁で、可能な限りこだわってみました。まだまだ完コピとはいかないまでも、数あるバリエーションのなかでも初期型や戦中型の再現には近づいたかなと思います。参考にしたサープラス万両さんのウェブサイトにはホント感謝しきりです。


TVドラマ『Band of Brothers』に登場するM1A1 Carbine




かっこいいですね。最後の写真の「カランタン攻略」のは超大好きなシーンです。これでM1A1カービンに憧れない人はいない! 劇中は4リベットタイプのストックが多いですね。


M1A1 Carbineを作るにあたって、決めた仕様はこんな感じ。
■ハンドガード:2リベットタイプ
■リアサイト:タイプA(L型フリップサイト)
■セーフティ:タイプA(プッシュタイプ)
■フロントバンド:タイプA(初期型)
■オペレーティングロッド:ガードの短いタイプ
■レシーバー:INLAND刻印
■スリング:タイプA(カーキ)


ベースとなるマルシンM1カービンは、戦後型なので初期化すべきところもありますが、機関的に加工が難しいところは断念。フラットトップボルトやレシーバー溝後端のスクエア化は諦めました。ストックはCMCモデルガンM2カービンパラトルーパーを採用。ローウッドタイプですが、ここはそのまま許容としました。使ったパーツはほぼリプロ品。わりと豊富にパーツがあるので収集自体は難しくないと思います。



1998年のコンバットマガジンで小特集されてました。記事はまぁ普通なんですが、フォールディングストックの分解図がしびれました。このイラストだけで購入価値がありました。


マルシン M1カービンCDX & CMC M2カービン パラトルーパー
M1A1 Carbine  M1 Carbine Paratrooper

以上のように組み上げたM1A1カービンです。うまくいかないところも多々ありましたが、満足いくところまで出来たと思うので紹介します。


ハンドガード:CMC純正の4リベットタイプをパテで穴埋めして塗装。穴埋めは雑作もないのですが、木目を生かした塗装と色合わせに超絶苦労。ニスを筆塗りし、明るめになってしまったが、黒スプレーで調色してなんとか違和感ない仕上がりになりました。ちなみに実物ハンドガードも持ってますが、長さがストックに合わずに使用できず。



リアサイト:初期のL型フリップタイプのリプロ品。レシーバーを加工して装着。レシーバーとがっちり固定されているので、そうそう外れる事はないと思います。初期モデルのM1カービンのアイコン的パーツのひとつ。



レシーバー:マルシン純正のレシーバー。言うまでもない自社刻印。タイプBリアサイト取り付け用の形状になっています。





実銃刻印:実銃のM1カービンの刻印です。M1A1の生産にあたっていたうちの1社であるINLAND社の刻印です。M1A1 Carbineは、インランド社の銃器デザイナーのポール・ハミッシュにより設計されたもの。やっぱりインランドで決まりでしよう! 書体やシリアルナンバーの文字幅なども数パターンある模様。





刻印入れ:マルシンのレシーバーに刻印を入れるにあたっては、おなじみの鈴友株式会社に依頼しました。刻印はエッジが立っていて、上記の実銃刻印と比べるとくっきりしすぎている気がしますが、あるとないので雲泥の差というか、やる気の90%はここで決まります。刻印埋め&刻印で約8000円ほどでした。ただ、塗装はM4カービンで採用されているミルスペック塗装の「セラコート」ですw 塗料の指示はしてなかったんですが、ご厚意によりいいもので塗装してくれました。まぁいいでしょう。シリアルナンバーは個人的に思い入れのあるパーソナルナンバーにしてもらいました。




フロントバンド:フロントバンドはもちろん着剣ラグのないタイプA。さらに形状によって細分されるようですが、手頃なリプロがあるのでこれでいいでしょう。これも初期モデルのアイコン的パーツ。スリングもカーキの初期タイプのリプロです。





オペレーティングロッド:マルシン純正の先端部分を削って初期風に加工。ここはほかに違いがよく分からないので、これだけ加工しています。アルミだと思うのですが、ブルーに染まらず、やむなく塗装。でも乗りが悪くイマイチです;; ボルトはフラットトップ化は諦めて、使用感を出すため雑なブルー染めです。ストックは最初期に見られるハイウッドタイプではなく、CMC純正そのままのローウッド。戦時中もローウッドに改修がされていたとあるので、問題ないでしょう。





セーフティ:マルシン純正のセーフティは後期型のロータリータイプで、半周ひねってセーフティをかけるのですが、ここも初期型にならいプッシュボタン式に変更。スチール削り出しで自作しました。もちろんライブ。一番苦労したところかも。マーキング&チェッカリングなしのプレーンタイプを採用しました。右から押し込むと「FIRE」、左から押し込むと「SAFE」です。




フォールディングストック:M1A1 Carbineの最大の特徴である折りたたみワイヤーストック。CMC製モデルガンのウッドストックは再現度はバツグンという評価!? でとても仕上がりはいいです。ただ、ストック基部が亜鉛合金という話なので過度なストレスで破損の心配があるとかないとか。折れるというより、簡易ロックの山が削れてプラプラの状態になる程度でしょうから、それほど心配はしていません。



マガジン:これはもうCO2ボンベが入るので仕方のないデフォルメ。そのおかげで快適なブローバックが楽しめるのでケチは付けられないと思います。ただ、マガジンの重量は相当なものなので、ポーチに3つも突っ込めば、走ってるうちに縫い目が千切れんとする勢いで負荷がかかりますw ガスガンの内部チューンはバレルカットやピストン加工で最大93m/s(0.2g)で調整しています。CO2と言えど、ガス容量が減っていくとそれにともなって初速も落ちてきます。最後は70m/s程度まで落ちます。



完成したM1A1 Carbine! 昔から憧れていた1丁なので感無量です。WWMで本格デビューしましたが、問題なく使えました。この銃の問題は、重いマガジンの運用方法ですねw

このM1A1 Carbineですが、総合的なパーツの組み合わせがこれで正しいかというと正直それはわかりません。それでも個人的には満足いく出来だと思います。技術的にはストックされ手に入れれば簡単に作れます。とくにいまはDENIXのレプリカガンがあるので若干ディテールを我慢すれば、さらにイージーに作れるでしょう。いい時代になったものです。

次回のWW2イベントが楽しみです! ・・・では、ノシ




  


Posted by Saga  at 13:27Comments(4)M1A1 Carbine